共和党全国大会に於ける警備体制
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8月30日より9月2日までマジソン・スクエアー・ガーデンで開催予定である共和党全国大会では、全米各州よりイラク戦争反対派団体をはじめとする反政府活動家等25万人以上が集結すると予測されており、前報告書(CGJ100401)で検証をしたテロリストによる攻撃の懸念も重なり、来る大会はかつて無い程の警戒態勢が要されている。ニューヨーク市警察(NYPD)並びに市緊急事態対策室(New York City Office of Emergency Management)は順次現地入りしている政府先遣隊である連邦緊急事態管理局(FEMA)や連邦捜査局(FBI)のアドバンス・チームと連携し起こり得る事態に対処するべく準備を進めているが、市警察が現在までに入手した情報の一部には反政府過激派組織が、同大会もしくは市の所々で予定されている関連行事等に対し妨害行為を計画しているというものがある。同様なる状況下、本報告書は日系企業や日本人住居も隣接する同大会会場周辺の安全査定と警備状況について調査したものである。

 
問題点の分析と検証:
イラク戦争開戦以来、国防総省が把握する米軍兵士の死亡者数は2004年8月18日現在953人であり同数は今後も増加すると予想される。その様な情勢上、United for Peace and Justice等の反戦活動家等は共和党全国大会前日の8月29日に大規模なデモ行進を予定している。(関連資料―2参照

全米最大の組織構成を誇るUnited for Peace and Justiceは全米各地に800もの系列グループを抱える巨大市民団体であるが、特に今回は戦禍の収まらないイラク戦争に対する政府方針に抗議をする為、全米の組織人員へ長らく参加を呼びかけており、大会期間中多数の反戦団体による抗議活動が予定されている。多くの抗議活動は市が定める許可に沿って行われるものと予測されているが、一部の反政府過激派組織により許可や規制を無視した違法デモ行為が起こされる可能性があると考えられている。当社調査員が入手した情報にはイラク戦争に利益関係のある政府機関や民間企業の所在地を入念に調べ、今回の共和党全国大会に結集する反戦活動家に配られるとされる資料(関連資料― 1参照)がある事や、市よりデモ活動の許可を得られなかった一部団体が許可無しにデモ行為を行うとの声明もあり警備側とデモ隊の衝突は同大会期間中十分に考えることが出来る。

◇◆ 警備側とデモ隊の衝突の可能性があると予測される集会や行事◇◆

8月29日(日曜日) 
共和党全国大会に出席する議員や政府関係者1万3千人余りが夕方5時よりブロードウエイの8つの劇場にてショーを鑑賞する予定があり、反戦活動家が其々の劇場周辺に集まり抗議活動を行う計画がある。

 抗議対象のショーと劇場:
  1. 42nd Street-Ford Center for Performing Arts, 213 West 42nd Street
  2. Aida- Palace Theatre, 1564 Broadway
  3. Bombay Dreams- The Broadway Theatre, 1681 Broadway
  4. Lion King- New Amsterdam Theatre, 214 West 42nd Street
  5. Fiddler on the Roof- Minskoff Theatre, 200 West 45th Street
  6. Phantom of the Opera- Majestic Theatre, 247 West 44 Street
  7. Beauty and the Beast- Lunt-Fontanne Theatre, 205 West 46th Street
  8. Wonderful Town- Al Hirschfeld Theatre, 302 West 45th Street

■8月29日(日曜日) 
反政府団体組織であるManhattan Libertarian Partyは市がデモ活動の許可を拒否したセントラルパーク内グレートロウン(Great Lawn)に集結しデモ活動を行う計画を打ち出してる。

■9月2日(木曜日)  
反政府団体と反戦活動家がマンハッタンの未公開地域に集結しAnti-RNC Cloudbuster Operationsと称する違法デモ行為を、同夜のブッシュ大統領再ノミネートと同時に行う可能性がある。



問題点への対応策:

ニューヨーク市警察が既に打ち出している共和党全国大会期間中とその前後の警備計画には、反戦活動家等による違法デモ行為に対する警戒警備、マンハッタンに乗りいれる全部の橋、トンネルでの不審車両、貨物車両の警戒検問、並びにマジソン・スクエアー・ガーデン周辺セーフティーゾーン内(関連資料―3参照)における大規模な交通規制に重点が置かれている。更にテロ対策としては、生物化学兵器の特別訓練を受けた市警緊急班、FBI捜査官、並びSWAT特別狙撃班、市保健局員も警備要員として準備を進めており、同大会は総計1万人規模の警備体制で行われる。また大会期間中のセーフティーゾーン内におけるデモ活動に対し、市は警備上の理由から多くの制限を定めており会場に隣接する一区画のみをデモ参加者の活動指定場所(関連資料―4参照)として許可する事が決まっている。それ以外の場所に於いてデモ活動が行われた場合、違反者は厳格な取締りを受けることになる。尚、同指定場所への出入りは市が発行するパスを得た者で無ければならずパスのチックは随所で行われる。
 
 
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